カテゴリー: 外部施策
Webサイトからの集客効果が期待できるSEO対策は、Webマーケティング成功のカギを握っています。
正しいSEO対策を行うことができれば、必ずサイトの検索順位を上げることができるでしょう。
ただ、Webサイトを運営している方の中には、自社ホームページの検索順位が思ったように上がらなくて悩んだ経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
やみくもにページ数やコンテンツを増やしても、サイトが必ず検索上位に上がってくるわけではありません。検索順位を上げるためには、戦略に則ったSEO対策が必要です。
今回は、SEO対策において最も重要となる3つのポイントをそれぞれ掘り下げてご紹介します。
これからSEO対策を始めようと考えている方は、是非参考にしてください。
目次
近年、テレビCMや広告より集客効果が期待できる手法として、SEO対策に注目する会社も多いのではないでしょうか。
テレビCMや広告の場合、不特定多数への呼びかけには強いものの、商品販売とは関係のないターゲットへのアプローチも行われるため、必ずしも費用対効果が高いとは言えません。
一方で、Google検索でホームページが上位に表示されることを目的としたSEO対策は、直接的な商品販売に繋がりやすいという傾向があります。
そのため、今や「サイトを運営するならSEO対策を行うことは当然」だと言えるでしょう。
さらに、SEO対策に注目が集まる理由は、直接的な商品販売に繋げるため以外にもあります。
2017年7月にInternet Marketing Ninjasから発表された検索順位ごとのクリック率(1位~5位)は、以下の通りです。
■Google検索トップページのクリック率
(Internet Marketing Ninjas社調査)
検索順位 | クリック率(%) |
---|---|
1位 | 21% |
2位 | 10% |
3位 | 7% |
4位 | 4% |
5位 | 3% |
このように、自社サイトがGoogle検索結果の上位に表示されることでクリック率が上昇し、たくさんの検索ユーザーからページを訪れてもらえるようになることがわかります。
では、検索順位1位のWebサイトは具体的にどれほどのユーザーがクリックしてくれるのでしょうか?
キーワードの検索ボリュームを参考に、大まかなクリック数を出してみましょう。
■キーワードの検索ボリューム
例えば、「SEO対策」というキーワードの場合、月間の検索ボリューム数は27,100となっています。
そのため、「SEO対策」というキーワードで検索順位が1位になった場合、27,100人の21%にあたる5,691人が毎月サイトに訪れられるようになるということがわかります。
このように、多額の費用をかけて特別な広告を打ち出さなくても、検索結果の上位に表示されることで、継続的に多くのユーザーからページに訪れてもらうことが可能です。
SEO対策は集客効果だけでなく、ブランディング構築にも役立ちます。
ユーザーは、抱えている問題(知りたい・欲しい等)を解決するために検索を行います。
例えばあなたが結婚式のマナーについて知りたい際、「結婚式 マナー」というキーワードで検索をかけたとします。
この際、検索結果1位のWebサイトか100位のWebサイトだと、あなたはどちらを参考にしたいと思うでしょうか?
きっと、ほぼすべての方が1位のサイトを参考にするでしょう。
このように、Google検索で上位表示されているページは、ユーザーからの信頼性やサイトのブランド力が高まると言われています。
信頼性やブランド力の高いWebサイトは商品販売に繋がりやすいだけでなく、他社と比べても有利な価格を提示できるというメリットもあるため、SEO対策で上位表示を狙うメリットは大いにあります。
現在、インターネット上にはSEO対策に関するさまざまな情報が溢れており、どの情報が正確で何から実行すれば良いのかなど、判断に迷うこともあるでしょう。
SEO対策の施策内容は数多くありますが、まずは最も重要な3つのポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。
ここからは、SEO対策の中で特に重要だと言われている「①キーワード」「②コンテンツ」「③被リンク」について、それぞれ詳しく説明します。
SEO対策で最も重要なことは、どの検索キーワードで上位表示させるのか、計画を立てることです。
Google検索で上位表示させることは大切ですが、SEO対策を行う最終的な目的は多くの場合、「成約に繋げること」ではないでしょうか。
成約に繋げるためには、見込みのあるユーザーを集客するための最適なキーワード選定が非常に重要です。
・集客に繋がるキーワード
・商品販売に繋がるキーワード
キーワードを選定する際は、上記2つのポイントに意識しましょう。
次に、キーワードの選定方法について説明していきます。
・検索エンジンを利用してよく使われているキーワードをチェックする
・無料ツールを利用してよく使われているキーワードやボリュームをチェックする
SEO初心者の方でも簡単に行うことができるのが、上記2つのキーワード選定方法です。
ツールを利用せずキーワードをすぐに調べたい場合は、Googleの検索窓を活用してサジェストキーワードをチェックしたり、検索結果画面の下部に表示される関連キーワードをチェックしましょう。
ただ、サジェスト機能や関連キーワードを見てもキーワードボリュームは把握することができません。
キーワードボリュームやよく使われているキーワードをより詳しく知りたい際は、Google公式が提供しているSEOツール「キーワードプランナー」がおすすめです。
対策キーワードが決まった後は、キーワードに優先順位をつけていきましょう。
SEO対策を行う企業はどんどん増えてきており、集客に繋がりやすいキーワードは競争が激しくなっています。
最短で結果を出すためには、競合サイトが少なく難易度が低いキーワードで集客を狙うことがおすすめです。
競合サイトが少なく難易度が低いキーワードは、キーワードプランナーを使って簡単に見つけることが可能です。
検索ボリューム数が多い方が集客人数は見込めますが、競争が激しいと上位表示させる難易度もそれだけ高くなります。
そのため、月間の検索ボリューム数が「100~1000」程度で、集客に繋がるキーワードを押さえましょう。
例えば、Webマーケティングのコンサルを行っている会社の場合、最初から「Webマーケティング」というキーワードを狙うことはオススメできません。
検索ボリュームが「1000~1万」の競争が激しいビッグキーワードであるためです。
一方、「IT マーケティング」というキーワードは検索ボリュームが「100~1,000」と、比較的競合性が低いスモールキーワードとなっています。
基本的にスモールキーワードは上位表示されやすいと言われていますが、「IT マーケティング」というキーワードが”成約やクリック率に繋がりやすいキーワードであるか”と言われると、そうではありません。
なぜなら、「IT」と「マーケティング」の2語のみではユーザーのニーズが定まり切れていないためです。
「IT マーケティング」のユーザーニーズ |
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・ITマーケティングとはどういうことなのかが知りたい ・ITマーケティング企業の仕事内容や年収が知りたい ・ITマーケティングの戦略を知りたい |
「IT マーケティング」というキーワードは、上記のようにITマーケティングについての認知度が異なっており、ユーザーニーズもバラバラです。
たとえ「IT マーケティング」というキーワードで上位表示されクリック率が上昇しても、ページ内コンテンツとニーズが一致していないユーザーからは当然、離脱されてしまいます。
上位表示されやすく、かつ成約率にも繋げやすいキーワードを設定するためには、「IT マーケティング セミナー」や「IT マーケティング 資格」など、ページ内コンテンツとユーザーニーズが一致したワードを追加しましょう。
キーワード選定の次は、ユーザーの悩みを解決するコンテンツを作成していきましょう。
キーワードを検索した人が実際にどのような悩みを持っているのか、事前にリサーチをしっかりと行い、的確に悩みを解決できるようなコンテンツを作成することが基本となります。
Googleはオリジナルコンテンツを高く評価しており、他サイトの文章をそのまま張り付けたコピーコンテンツは、Googleペナルティの対象となります。
最近ではブラックハットSEOという手法も存在していますが、検索アルゴリズムが変動する度にペナルティを心配しなければなりません。
どのようなアップデートが実施されても、正々堂々と上位表示を狙えるSEO対策を行えるよう、正統な方法を選ぶことが大切です。
そのためには、Googleの評価基準を知るという意味でも「Googleが掲げる10の事実」や「ウェブマスター向けガイドライン」を理解することが大切です。
Googleが発表している理念やガイドラインに沿った手法で、コンテンツを作成することを心がけましょう。
では、実際にコンテンツを作成する際はどのような方法で行えば良いのでしょうか?
ここからは、Googleに評価されるコンテンツの作成方法について詳しく解説していきます。
コンテンツ作成において、まず最初に行うべきことは”ターゲットの特定”です。
キーワードに対するターゲットユーザーの性別だけでも、提供するコンテンツ内容は大きく異なってしまいます。
そのため、検索ユーザーが求める情報を的確に伝えるためにも、まずはターゲットを特定することから始まると覚えておきましょう。
では、「Webマーケティング 求人」というキーワードでコンテンツを作成するとします。このキーワードの場合、ターゲットは以下2つのターゲット像が存在すると予想できます。
①Webマーケティングができる人材を獲得したい企業(人材)
②Webマーケティングの仕事を探している人(求人)
①②どちらのターゲットでコンテンツを作成するべきなのでしょうか。
Googleは「Webマーケティング 求人」というキーワードで検索するユーザーの分析を行っており、①と②どちらの情報を求めているユーザーが多いのかを把握しています。そして、Googleが検索キーワードとユーザーニーズをどう捉えているのか、という部分は「競合調査」を行うことで確認することが可能です。
そのため、ターゲットの特定が終わった後、狙っている対策キーワードで検索して”競合調査”を行い、検索キーワードに対してユーザーが求めている内容・方向性について確認しましょう。
「Webマーケティング 求人」のキーワードの場合、②の求人コンテンツが多いことから、「Webマーケティングの仕事を探している人」向けにコンテンツを提供するページのユーザーニーズが多く、上位表示に繋がりやすいと予測できます。
このリサーチ方法だけでもある程度のユーザーニーズを知ることは可能ですが、さらにターゲットのニーズを詳しく探っていく場合は、Yahoo!知恵袋を利用しましょう。
Yahoo!知恵袋の内容から考えると、「Webマーケティング 求人」というキーワードに対し、ユーザーは以下のような内容を求めていることがわかります。
・Webマーケティングの仕事内容
・Webマーケティングの給与体系
・Webマーケティングの資格
このように、ターゲットを特定して情報収集を行い、ユーザーニーズを明確に把握した上でコンテンツ作成を行うことで、ターゲットユーザーを満足させられるコンテンツを作ることができます。
Googleが高く評価するコンテンツとは、ユーザーの悩みを解決するだけでなく、
・有用性や独自性のある情報を記載している
・専門用語を多く使用していない
・画像や動画を活用している
上記のように、”ユーザーのスムーズな問題解決につながるための工夫”を行っている記事になります。
また、Googleは図解による分かりやすい説明なども必要に応じて用いることで、ユーザビリティ向上という観点で評価が高くなります。テキスト文章にするよりも図解のほうが伝わりやすいと感じた内容は積極的に図を作成することをおすすめします。
さらに、画像や図解だけでなく、枠・太字・赤字・箇条書きなどを使用して視認性を高めることも重要です。
例のようなページであれば、料金プランや料金シミュレーションに関する豊富な情報が一目で伝わります。
SEO対策の需要がますます高くなっている現在、インターネット上にはGoogleが高く評価しているコンテンツがたくさんあります。
上位表示されているページや競合サイトをしっかり確認し、それぞれのコンテンツにはどのような工夫がされているのかの分析を行い、検索結果1位にふさわしいコンテンツ作成を行う際の参考にしましょう。
SEO対策では、外部サイトから設置されたリンクのことを「被リンク」といいます。
Googleは被リンクの多いサイトを「多くのサイトから支持を受けているページ」として評価するため、SEO対策には欠かせない手法と言っても過言ではありません。
では、被リンクを増やすためにはどうすれば良いのでしょうか?
一昔前では、リンクを張るためだけに質の低い自演サイトを作成する方や、リンクを販売する業者が多く存在していましたが、現在ではGoogleペナルティの対象となるためおすすめしません。
被リンクでSEO効果を高めたいのであれば、自然な被リンクを獲得することが最もおすすめです。
そして、自然な被リンクを獲得するためには、”このページを多くのユーザーに広めたい”と思ってもらえるようなコンテンツを作成することが重要になります。
検索ユーザーのためを考えて作成された質の高いコンテンツだからこそ、多くのユーザーがシェアしてくれます。
Googleの規約違反でペナルティを受けてしまわないよう、自然な被リンクを獲得できる質の高いコンテンツを作成しましょう。
最も効果が高い被リンクとは、Google評価が高いサイトから受けるリンクとなります。
今までのSEO対策では、単純に被リンクを受けた数を見てWebサイトの評価が行われていました。しかし、被リンク数の多さとサイトの信頼性は必ずしも比例しないということから、現在は被リンク元サイト自体の信頼性も注視した上で、正しく評価されるようになっています。
信頼性の高いサイトから被リンクを獲得するためには、ユーザーに役立つ記事を書いたりSNSで発信するなどの地道な努力が必要です。
また、サイト訪問者に対して関連記事に飛ばす内部リンク対策も、ユーザビリティーの向上が期待できるため積極的に用いるようにしましょう。
SEO対策を行う上で、最も注意しなければならない事がGoogleからのペナルティです。
Googleからペナルティを受けた場合、検索順位を落とされたり、検索結果から表示されなくなってしまうなど、これまで行ってきたSEO対策が一瞬で水の泡になってしまいます。
Googleペナルティには「自動ペナルティ」「手動ペナルティ」の2種類があります。
①自動ペナルティ |
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自動ペナルティは、Googleがアルゴリズムを変動させた場合によくあるスパム検出により自動で受けるペナルティのことです。 自動ペナルティでは順位が下落するケースが多く、コンテンツの見直しを行うことにより順位改善されることが多くなっています。 ただ、自動ペナルティはGoogleからのペナルティ通知が届きません。順位が下落した場合は、まずコンテンツに問題が無いかどうかをしっかり確認しましょう。 |
②手動ペナルティ |
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手動ペナルティは、Googleの規約に違反しているページと判断された場合にGoogleの人間から直接課せられてしまうペナルティのことです。 検索結果から外されたり、インデックスが削除されてしまうなど、比較的厳しいペナルティが多くなっています。 また、自動ペナルティと違いGoogleからのペナルティ通知が届きます。問題のあるコンテンツの見直し・修正を行った後はGoogleに対し、再審査のリクエストを行わなければなりません。 |
どちらも検索順位に関する重大なペナルティであるため、しっかりと理解しておきましょう。
ここからは、Googleペナルティを受けてしまう原因について詳しくご紹介していきます。
前述したように、Googleは質の高いコンテンツを評価します。反対に、質の低いコンテンツは検索順位を下げられてしまいます。
・コピーコンテンツ
・キーワードの過度な挿入
・中身のないページ など
上記のように、著しく質が低いと判断されたコンテンツは、ペナルティを受ける可能性があります。
コンテンツはユーザーの満足度にも関わる重要な要素となるため、ユーザーの悩み解決につながるように、質の高いコンテンツを作成しましょう。
SNSの拡散などの影響もあり、質の高いコンテンツには自然と多くのリンクを得ることができます。ただ、Googleは自然なリンクを評価する一方で、不自然なリンクに対してはペナルティを与えています。
・有料リンクを購入して被リンクを増やしてもらう
・質の低いサテライトサイト(自演サイト)を作成して被リンクを増やす
・相互リンクを利用して被リンクを増やす
このような被リンクの増やし方は、Googleからペナルティを受ける可能性が高くなります。
人為的に被リンクを増やすのではなく、自然とリンクを張ってもらえるようなコンテンツ作りに努めましょう。
ここまで、基本中の基本となるSEO対策について、3つのポイントに分けてご紹介しました。
キーワードの選定からユーザーニーズの把握、コンテンツの作成方法からペナルティの原因まで、SEO対策を行うにあたり、知っておかなければならない知識は多数あります。
ただ、ユーザーファーストを掲げているGoogleは、今後どのようなアップデートが実施されてもユーザーを第一に考える姿勢は変わりません。
この記事を参考にSEO対策の基本・本質について理解し、最適なSEO対策を行って下さい。
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