カテゴリー: 内部施策
Google等の検索結果で上位表示させるために、多くのサイト運営者が行っているSEO対策。
内部対策や外部対策、コンテンツ強化など施策内容は数多くありますが、なぜかタイトルに関しては、上位表示やクリック率に大きく関わる重要な要素の一つでありながら、未だに正しい作成方法を理解していないという方も多いのではないでしょうか。
「なんとなく考えたキャッチコピーやキーワードを盛り込んでみよう」
「よく分からないから独自のセンスで作った面白いタイトルにしよう」
上記のように思い付きでタイトルを設定し、上位表示やクリック増加が出来れば問題ありません。しかし、果たして”ぼんやりと作成したタイトル”でユーザーは本当に興味を持ってくれるのでしょうか?
今回は、SEOでタイトルが重要とされている理由から、クリックに繋がるタイトルの付け方まで詳しくご紹介していきます。SEOとタイトルの関係について、またクリック率との関係について理解できていない方は必見です。
近年Googleの検索エンジン精度が向上し、WordPressなどのWebサービスにもSEO要素を持つシステムが導入されていることから、内部対策から外部対策まで完璧なSEO対策を行わずとも、キーワードによって上位表示されるケースもあります。
しかし、現在でもまだまだ重要だと言われる手法があります。それが「タイトル」です。
ここで言うタイトルとは、Webサイト自体のタイトルはもちろん、ブログ記事のタイトルなども含みます。
なぜ、SEO対策ではタイトルが重要と言われているのでしょうか?
ここでは、タイトルが重要視されている理由を3つに分けてご紹介していきます。
タイトルは以下のように、タイトルタグ内に設定したテキストが検索結果画面に表示されます。
また、検索エンジンは設定されたタイトルを基に、検索順位の選定など様々な評価を行います。
以下の例のように、検索ユーザーが見て意味の分かりにくいタイトルは、欲しい情報がしっかり記載されているのか判断しづらいため、クリック率の上昇は期待できません。
キーワード | 「仮想通貨」 「稼ぐ」 「コツ」 |
---|---|
OK例 | 仮想通貨で稼ぐコツ!安定した収益には7つのロジックが必要だった! |
NG例 | 仮想通貨で7つの稼ぐコツ!知りたいロジック・論理について! |
OK例のタイトルは「仮想通貨で稼ぐコツとして”7つのロジック”を紹介しているページ」だということが分かります。
一方、NG例のタイトルは内容・意味がすぐにわかりにくく、”今すぐクリックしてみてみよう!”という気持ちになりにくくなっています。
あまりにも支離滅裂でキーワードが詰め込まれただけのタイトルであれば、Googleからスパムとみなされる可能性もあります。そのため、検索ユーザー・Googleどちらにも評価されるように、まとまりのある分かりやすいタイトルを付けるようにしましょう。
検索エンジンは、プログラムがWebサイトの評価を行い、検索順位を決定しています。
情報取得の役目を持つ巡回プログラムは「クローラー」や「ロボット」と呼ばれており、ページのタイトルにおいても検索エンジンのロボットがSEO評価を行い、”どのようなキーワードで検索された際にこのページを表示させるか”を決定します。
タイトルに含まれたキーワードや意味を読み取り、そのページ内容を求めていると思われるユーザーの検索結果に対して上位表示をさせるため、狙ったキーワードで上位表示させるためにはタイトルに対策キーワードを挿入することが非常に重要です。
タイトルを考える上で、つい対策キーワードを入れることばかり意識してしまう方も少なくありません。
しかし、キーワードを不自然に挿入したタイトルは、検索ユーザーに不信感を持たれてしまうことに繋がります。
また、仮にページ内コンテンツのクオリティがGoogleのロボットに評価され、検索上位に表示されたとしても、検索結果に表示されるタイトルの意味が検索ユーザーに伝わらなければ、クリックされることはないでしょう。
そのため、検索上位化の先にある本当の目的を達成するためには、”どんなタイトルなら注目されるか、クリックしてくれるか”を考えてタイトルを付けることが大切です。
「キーワード選定」は、検索順位向上や評価に大きく関わっている上、最近の検索エンジンは日本語分析の精度が上がっています。
そのため、タイトルに盛り込むキーワードは、より慎重かつ論理的に選定することが重要です。
ここからは、キーワード選定の注意点や失敗例を参考に、正しいキーワードの選定方法をご紹介します。
タイトルに盛り込むキーワードを選定する際は、以下2つのポイントを意識しましょう。
・検索ユーザーがよく使用しているキーワードをチェックする
・競合サイトが使用しているキーワードをチェックする
まず大前提として、ターゲットユーザーのニーズに沿ったキーワードを探すことは最も重要です。
そのためには、検索窓や検索結果画面で表示されるサジェストや関連性の高いキーワードをチェックしたり、比較的上位に表示されている競合サイトのキーワードをチェックすることが必須となります。
検索エンジンで表示されているサジェスト機能や関連キーワードは、実際に検索ユーザーがよく使用しているキーワードです。
特別なツールを活用せず、ユーザーニーズに沿ったキーワードを知ることができるため、まずはサジェスト機能や関連キーワードから、タイトルに使用するキーワードをリストアップしてみると良いでしょう。
また、競合サイトのキーワードチェックや検索キーワードボリュームを詳しく知りたい場合は、Google広告のキーワードプランナーなどキーワードの調査・選定に役立つSEOツールの活用をおすすめします。
キーワード選定の方法を覚えた後は実践あるのみですが、以下のように選定したキーワードをとにかく盛り込んで上位表示させようとする方も少なからず存在します。
【NG例】
キーワード:「SEO対策」 |
---|
SEO対策とは?SEO対策の重要性やSEO対策の方法について |
一昔前のSEOであれば、上記のタイトル例のように過剰にキーワードが詰め込まれているページでも検索結果の上位に表示されていました。
しかし、現在キーワードの過剰詰め込みはスパムサイトや悪質なサイトとみなされ、最悪の場合検索エンジンから弾かれてしまう可能性があるため、必ず避けましょう。
Googleのロボットはタイトルだけでなく、ページ内コンテンツなどさまざまな情報を見て検索順位を決定しています。
しかし、検索ユーザーがクリックするかどうかを判断するポイントは「タイトル」や「ディスクリプション」です。
中でもタイトルはクリックするリンクの部分で、最も目立ちます。
そのため、「ユーザーがクリックしたくなる魅力的なタイトル」を付けなければなりません。
ここからは、理想的なタイトルを付けるための3ステップをご紹介します。
理想のタイトルを作成するために、まずはGoogleが公式ガイドラインで推奨しているタイトルの付け方をチェックすることから始めましょう。
Google公式のガイドラインでは適切なWebページの作成方法なども含めて数多く紹介していますが、その中でもタイトル作成において基本中の基本だと言えるポイントは以下2つです。
・ページのコンテンツについて正確に記述する
・簡潔でわかりやすいタイトルを使用する
(引用:Google/ウェブマスター向けガイドライン)
それでは、上記2つのポイントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
”ページのコンテンツについて正確に記述する”とはすなわち、「「記事のタイトルと内容に相違がないように作成する」という意味になります。
どういうことなのか分かりやすいように、記事タイトルと内容の相違について、以下の例を見てみましょう。
OK例 | NG例 | |
---|---|---|
タイトル | 都内の美味しいケーキ屋10選!一番人気はまさかの〇〇? | 都内の美味しいケーキ屋10選!一番人気はまさかの〇〇? |
内容 | 東京都内で評判の良いケーキ屋を10店舗紹介する記事 筆者の率直な感想がしっかり記載されており信頼性が高い |
ケーキの作り方や種類について冒頭で解説 メイン部分となるケーキ屋10店の紹介は記事全体の5割程度もしくは5割以下 |
NG例の場合、タイトルと記事内容が合っておらず、「都内で美味しいケーキ屋を探している検索ユーザー」が求めている情報として掲示するのは不十分だとクローラーが判断する可能性があります。その結果、狙ったキーワードで上位表示できないといった結果につながります。
Googleは、タイトルだけでなく内容も含めて評価を行います。そのため、タイトルの正しさはもちろん、タイトルとコンテンツの内容に相違がないかどうかをしっかり確認することも大切であることは必ず覚えておきましょう。
避けるべき方法: ユーザーにとって役立たない極端に長いタイトルを使用する
(引用:Google/ウェブマスター向けガイドライン)
記事内容を適切に伝えるためにタイトルが存在していますが、特に役立たない情報をただ書き連ねた極端に長いタイトルをGoogleは嫌います。どんな内容なのかが一目でわかり、ユーザーが欲しい情報が盛り込まれているという事が伝わるように、簡潔かつわかりやすいタイトルを付けることが望ましいでしょう。
そもそも、現在Google検索での結果画面に表示されるタイトルは約32文字となっています。32文字を超えると省略されてしまう可能性が高く、タイトル全文を表示することができません。
一部を省略されたタイトルを見ても、どんな情報が記載されているページなのかをユーザーが適切に知ることができません。
しかし「〇〇について」など簡潔すぎるタイトルは、ページ内容によっては先ほど説明した”ページのコンテンツについて正確に記述する”ことができない場合もあるため、簡潔さを求めすぎて極端に短くなってしまうこともよくありません。
30文字前後の適切な文字数で、かつページのコンテンツを正確に記述したタイトル付けを意識しましょう。
Googleが公式ガイドラインで推奨している「タイトルの付け方」を理解した次は、実際にSEOを意識したタイトルを付けるために、以下2つの基礎知識をご紹介していきます。
・適切な数のキーワードを入れる
・キーワードを左側に置く
どれも今すぐできる施策内容のため、タイトルの付け方を覚えた後に即実行してみましょう。
キーワード1個 (キーワードボリューム:大 「ビッグキーワード」と言われる) |
SEO対策 結婚式 ダイエット |
キーワード2個 (キーワードボリューム:中~大 「ミドルキーワード」と言われる) |
SEO対策 方法 結婚式 ドレス ダイエット 運動 |
キーワード3個 (キーワードボリューム:小~中 「スモールキーワード」と言われる) |
SEO対策 方法 簡単 結婚式 ドレス 通販 ダイエット サプリ 安い |
「キーワードは必ず〇個まで」という決まりはありません。
しかし、1語のみの対策キーワードはキーワードボリュームが非常に高い「ビッグキーワード」と呼ばれるもので、SEO難易度が高くなっています。
対策キーワードが2個、3個と増えるたびSEO難易度は低くなりますが、キーワードボリュームも徐々に低くなるため、上位表示の難易度は下がりますが大きなアクセス数は見込めません。
しかし、スモールキーワードは購入意欲の高いユーザーがよく検索する傾向にあると言われているため、難易度と成約率の観点で考えてみると、「結婚式 ドレス 通販」や「ダイエット サプリ 安い」など購入意欲のあるユーザーが検索しそうなキーワードを含めた「スモールキーワード」がおすすめです。
検索エンジンは、検索キーワードを左側に置いているタイトルのページを評価する傾向があります。また、左側にキーワードを置いている方が、検索ユーザーも目的の情報を探しやすくなります。
そのため、基本的に対策キーワードはできるだけタイトルの左側に挿入することをおすすめします。
ただ、上の画像を見てみると、キーワードを左に置いていないにも関わらず検索結果1位となっているWebサイトがあることがわかります。
左側にキーワードを置くことで検索ユーザーも情報を探し出しやすく、かつ検索エンジンから評価されることは間違いありませんが、ドメインパワーが強いサイトや長年運営しているサイト、各コンテンツの被リンク数や内部構造により、結果は異なります。
必ずキーワードをタイトルの左側に置かなければならないという決まりはないため、無理やり左側にキーワードを挿入して不自然になってしまうのであれば、自然にキーワードを挿入できるタイトルの作成を優先しましょう。
SEOを意識したタイトルの付け方を覚えたら、クリックするユーザー目線でのタイトルについても考えてみましょう。
上位表示されるタイトルが作成できても、ユーザーの関心を惹くタイトルでなければクリック率は上がりません。
ここからは、検索ユーザーに向けたタイトルの付け方をご紹介します。
ユーザーは受け身の傾向があり、タイトルから概要が理解出来なければ、クリックして再確認するという行動まで結びつきません。
タイトルの文字数が32文字を超え、途中で文章が切れてしまっていると、ユーザーはその時点で興味を失ってしまいます。
【例】
1位 | 女性におすすめのシャンプーは?ツヤのかかった髪を取り戻すために必… (途中で切れて表示されている) |
---|---|
2位 | ツヤ髪に必須の3大成分とは?おすすめのレディースシャンプー5選 (全文表示されている) |
例えば、あなたがおすすめのシャンプーを知りたくて検索した場合、例のリンクではどちらをクリックするでしょうか?
検索順位1位のサイトはクリック率が大幅に上昇すると言われていますが、例の場合は一目で記事の内容が把握できる2位のタイトルをクリックする方も多いでしょう。
タイトルが32文字を超え、途中で文章が切れていても上位表示されているページは現在でも数多く存在しています。
しかし、クリック率を考えると適切な文字数内でタイトルを設定することは基本中の基本だと言えます。
さきほどの例で紹介した2位のタイトルのように、タイトルの中に数字が入っていると具体性が増し、魅力的に映る傾向にあります。
したがって、クリック率が高いサイトの多くは、ユーザーの目を引くために数字を使用しています。
【例】 | ツヤ髪に必須の成分とは?おすすめのレディースシャンプーを紹介 |
---|---|
ツヤ髪に必須の3大成分とは?おすすめのレディースシャンプー5選 |
例のように、数字を使用するだけでタイトル全体に引き締まった印象を与えます。
数字を使用したタイトル付けは誰でも手軽にできる方法であるため、すぐに実践してみましょう。
クリック率を意識したタイトルを付ける場合、ユーザーの印象に残る言葉を入れてみることをおすすめします。
では、ユーザーの印象に残る言葉とは具体的にどのような言葉なのでしょうか?
【例】(印象的なキャッチコピー=太字)
検索ユーザーは、例のように「〇分でわかる」「〇〇するだけで〇〇」「全品送料無料」など、簡便性のあるキャッチコピーに注目する傾向があります。
またコンテンツやタイトル、ターゲットユーザーにより、「無添加」や「魔法のアイテム」など、クオリティの高さを感じられるキャッチコピーも人気です。
まず初めにターゲットユーザーを決め、ターゲットユーザーが魅力的に思うキャッチコピーをリストアップすることで、ニーズに沿った魅力的なタイトルの作成がしやすくなるでしょう。
最後に、ここまで説明した数々の要素を組み合わせて、SEOを意識しつつクリック率も重視したタイトル例を紹介します。
【例】
キーワード | 「ダイエット」「成功」「秘訣」 |
---|---|
タイトル | ダイエット成功の秘訣は我慢しない事!食べて痩せる人の4つの共通点 |
内容 | 食事制限なしでできるダイエット方法と、実際に食事制限をせずに痩せた人の共通点を紹介。 |
タイトル例では、ここまでご紹介した以下のポイントを意識しています。
・キーワードを左側に置く
・「我慢しない」「食べて痩せる」という印象に残る言葉を含める
・数字を含める
このように、さまざまな要素を絡ませて、「自然とコンテンツ内容が頭に入ってくるタイトル」を作成しましょう。
ポータルサイトやブログを運営している方にとって、SEOとクリック率を考えたタイトルの作成は意外と難しいものです。
しかし、タイトル作成における基本を押さえる事ができれば、少なくとも今より検索順位とクリック率を上昇させることが可能となるでしょう。
タイトルひとつでも様々な手法・考え方が存在するSEO対策ですが、1つずつ丁寧にこなしていけばSEOに強い競合サイトを超えることも不可能ではありません。
今回ご紹介した検索順位やクリック率の上昇を狙うタイトルの作成方法を参考に、ぜひご自身のWebサイトやブログで活かしてみてください。
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